抗ウイルス+抗菌 機能性デジタルプリント壁紙 SWP-001

機能性デジタルプリント壁紙とは

デジタルプリント壁紙とは、専用プリンタでオリジナルのデザインや写真等を壁紙に印刷する手法です。
欧州ではインテリア業界や医療現場において有名デザイナーや作家によるデザイン壁紙の普及が進んでいますが、日本でも感性的な空間を求めるニーズが高まっています。
これらの壁紙へ抗ウイルス、抗菌、消臭などの機能をプラスしたものを 機能性デジタルプリント壁紙といいます。

今後の方向性

病院・クリニック、介護・福祉施設、商業施設、保育園・幼稚園、学習塾、ホテル・宿泊施設など、安全・安心などの機能面が重視される業界に対して、オリジナルデザインされた空間演出など感性面を組み合わせることで、独自の洗練された空間の向上を実現していきます。

デジタルプリント壁紙「SWP-001」の特徴

  • 防カビ材を使用しているためカビが生え難い。
  • 表面擦過、表面マット、塩ビからの可塑剤浮き上りを防止するアクリル系樹脂を表面塗工。
  • 表面強度を上げるために、デジタル壁紙は低発砲品仕様。
  • プリント適性を上げるためにベース紙の白色度を向上※蛍光増白剤を使用していません。
  • ベース紙に150g水酸化アルミ紙を採用、6.8メガジュール(規定は8以下)なので安心して使用できます。※コーンカロリー試験では普通紙の場合は規定ギリギリとなってしまいます。
  • 弊社不燃紙は寸法安定性に優れており柄合わせがしやすいので、施工後の目開きも少なく安定した施工を実現。※不燃紙:1.06%-普通紙:1.5%

抗ウイルス機能と抗菌機能

抗ウイルスとは

抗ウイルスとは、ウイルスを不活化させることを指します。ウイルスの不活化とはつまり、ウイルスの外部組織を破壊することで、生物の細胞に侵入して増殖する機能を失わせ、活動を停止した状態にすることです。
一般的な方法としては、アルコール(エタノール)や次亜塩素酸ナトリウムを含む消毒剤による不活化が挙げられ、今後も都度消毒を行うことは非常に重要ですが、身の回りのもの自体でウイルス対策を行えるものとしてプリント壁紙「SWP-001」をご提案しています。

ウイルスは脂質でできたエンベロープという二重膜を持つ「エンベロープウイルス」と、エンベロープを持たない「ノンエンベロープウイルス」に分類されます。

● エンベローブウイルス

インフルエンザウイルス、ヘルペスウイルス、風疹ウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、エイズウイルスなど。エンベロープはアルコールに弱い性質を持つことから、エンベロープウイルスに対してはアルコールを含む消毒剤による不活化が有効とされています。

猛威をふるっている新型コロナウイルスもエンベロープウイルスに分類され、実際にエタノールと界面活性剤を含む医薬部外品、および雑貨製品による消毒実験の結果、ほぼ全ての製品で不活化効果が認められました。

● ノンエンベローブウイルス

ノロウイルス、ネコカリシウイルス、など。 ノンエンベロープウイルスはアルコールに対する耐性が高いため、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする製品による不活化が有効とされています。

ノロウイルスの代替ウイルスとしてネコカリシウイルスを用いた消毒実験では、十分な濃度を持つ次亜塩素酸ナトリウム系の消毒製品では十分な不活化効果が認められました。

デジタルプリント壁紙「SWP-001」の抗ウイルス機能

対象とするウイルス

  • ネコカリシウイルス(ノロウイルスと同性質)
  • インフルエンザウイルス

効果

  • 壁紙表面に付着したウイルス表層のタンパク質を変性・破壊する
  • 有機成分を分解し、細菌の繁殖も制御する。
    【ネコカリシウイルス】接触時間6時間でウイルス検出限界値まで低下
    【インフルエンザウイルス】接触時間1時間でウイルス検出限界値まで低下
試験方法:「ISO21702」試験方法で実施
     ①5㎝角の試験片(SWP-001と無加工品)に0.4mlのウイルス液を滴下
     ②4㎝角のフィルムで被覆し静置
     ③静置後、試験片上のウイルスを洗い出して回収、ウイルス感染価を測定

仕様

  • インクジェットプリントインク
  • 機能処理剤(抗ウイルス)
  • 塩ビ樹脂(抗菌剤混入)
  • 水酸化アルミ紙

抗菌とは

抗菌とは細菌を長時間増やさないようにすることと定義されます。 抗菌加工製品の場合には、加工されていない製品と比較した際に、製品表面での菌の増殖割合が100分の1以下(抗菌活性値2以上)と規定されています。

デジタルプリント壁紙「SWP-001」の抗菌機能

プリント適性・擦過性・伸縮率など基本的な性能はそのままで抗菌機能を追加しています。

プリント適性・擦過性・伸縮率など基本的な性能はそのままで抗菌機能を追加しています。

表面コーティングではなく、基材自体に抗菌機能を持たせています。

理論上は半永久的に効果が持続します。(ランニングコストは不要です)

カケンテストセンター試験結果
  黄色ブドウ球菌 生菌数(個) 大腸菌 生菌数(個)
SWP-001(24時間後) <0.63 <0.63
無加工試験片(接種直後) 14000 13000
無加工試験片(接種直後) 31000 85000

試験実証データ