デジタルプリント壁紙とは、専用プリンタでオリジナルのデザインや写真等を壁紙に印刷する手法です。
欧州ではインテリア業界や医療現場において有名デザイナーや作家によるデザイン壁紙の普及が進んでいますが、日本でも感性的な空間を求めるニーズが高まっています。
これらの壁紙へ抗ウイルス、抗菌、消臭などの機能をプラスしたものを
機能性デジタルプリント壁紙といいます。
病院・クリニック、介護・福祉施設、商業施設、保育園・幼稚園、学習塾、ホテル・宿泊施設など、安全・安心などの機能面が重視される業界に対して、オリジナルデザインされた空間演出など感性面を組み合わせることで、独自の洗練された空間の向上を実現していきます。
抗ウイルスとは、ウイルスを不活化させることを指します。ウイルスの不活化とはつまり、ウイルスの外部組織を破壊することで、生物の細胞に侵入して増殖する機能を失わせ、活動を停止した状態にすることです。
一般的な方法としては、アルコール(エタノール)や次亜塩素酸ナトリウムを含む消毒剤による不活化が挙げられ、今後も都度消毒を行うことは非常に重要ですが、身の回りのもの自体でウイルス対策を行えるものとしてプリント壁紙「SWP-001」をご提案しています。
ウイルスは脂質でできたエンベロープという二重膜を持つ「エンベロープウイルス」と、エンベロープを持たない「ノンエンベロープウイルス」に分類されます。
インフルエンザウイルス、ヘルペスウイルス、風疹ウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、エイズウイルスなど。エンベロープはアルコールに弱い性質を持つことから、エンベロープウイルスに対してはアルコールを含む消毒剤による不活化が有効とされています。
猛威をふるっている新型コロナウイルスもエンベロープウイルスに分類され、実際にエタノールと界面活性剤を含む医薬部外品、および雑貨製品による消毒実験の結果、ほぼ全ての製品で不活化効果が認められました。
ノロウイルス、ネコカリシウイルス、など。
ノンエンベロープウイルスはアルコールに対する耐性が高いため、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする製品による不活化が有効とされています。
ノロウイルスの代替ウイルスとしてネコカリシウイルスを用いた消毒実験では、十分な濃度を持つ次亜塩素酸ナトリウム系の消毒製品では十分な不活化効果が認められました。
抗菌とは細菌を長時間増やさないようにすることと定義されます。 抗菌加工製品の場合には、加工されていない製品と比較した際に、製品表面での菌の増殖割合が100分の1以下(抗菌活性値2以上)と規定されています。
黄色ブドウ球菌 生菌数(個) | 大腸菌 生菌数(個) | |
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SWP-001(24時間後) | <0.63 | <0.63 |
無加工試験片(接種直後) | 14000 | 13000 |
無加工試験片(接種直後) | 31000 | 85000 |